東北ボランティア旅行第2弾その3

山中 敦子

2011年11月25日 19:00

海風の冷たい中、地元の方達は私たちにも気付かっていただき、作業したのはそれ程長い時間ではありませんでしたが、地元の方たちとの交流は深まり、不謹慎かもしれないけどとても楽しい時間を過ごす事ができました。

とにかく地元の方達は明るい!!
初めて現場を目の当たりにして言葉を失うものが多かった私たちもつられて笑顔がこぼれました。
人間やはり元気の源は内から出る『明るさ』なんだなと再認識しました。

外のスレート磨き組が中に入って見学する中、私はアワビ漁の道具をつくっている漁師さんとたくさんお話ししました。
あの日、あの瞬間、ここで何が起こっていたのか。その後どんな事があり、今どんな事で困っているのか。そして、これからどうするのか、どうしていくのか…。
そんな事を見ず知らずの私に、ゆっくりと、落ち着いて、生々しく語ってくれる漁師さん。
その言葉ひとつひとつ今思い返しても、ひとつも後ろ向きな言葉は無く、ただ前を見て、ただひたすら、一生懸命生きて行く強い意志を感じました。

船越小学校の中を少し歩いてみました。

はげ落ちた天井…、壊れた壁やガラス…、めくれ上がった教室の床…。
どれもが津波の恐怖を物語っていました…。


小学校の昇降口で、私が見つけたもの…。

この写真、隠れてしまってる部分『またあした』
その『あした』が来るまで、まだ時間がかかりそうです。
でも、現地の皆さんの明るさを見てるとその『あした』が
いつになるかはわからないけど必ず来ると思えました。
勝手な思いかもしれないけど、そう思えたんです。

最後の写真になりますが、ご覧ください。

写真左は決して地元の人でも、外国の人でもありません。矢作店メンバーであり、寿司バイヤーの入口さんです。
他の方々は地元漁師の方達です。
この笑顔があれば、きっと大丈夫。

今回このような旅行を企画してくださった会社に感謝します。
また現地の方達、あまりお役に立てなかったかも知れません。申し訳ございません。
皆様の笑顔にかえって勇気づけられてしまった様な気がします。こちらが応援する立場なのに…。
私もこれからも、自分にできる事をご縁を頂戴した方々、そうでない方も含めて、被災地に向けて行なっていきます。

やまのぶ矢作店 店長 本田満