梵鐘火入れ式

山中 敦子

2014年09月06日 22:23

何百年に一度のご縁を頂きました。二年前に檀家寺の安長寺様の梵鐘を作り変える計画にならました。その時102歳の
義父は長寿の御礼に梵鐘を寄附させて頂く事にしました。今回檀家の皆様と梵鐘の火入れ式に参加させて頂きました。
富山県高岡市は全国の梵鐘の6割を生産する町で老子製作所と言う当代13代と言う歴史のある会社に行ってきました。

型枠の中に文字などを掘り、1200度の青銅を流し込み製作する工程です。

型の中に寄進者の山中信一、百二歳と
本人は亡くなりましたが名前を残す事が
出来ました。

この木型と枠の中に青銅が流し込まれて
文字が表面に仕上がるそうです。

今から火入れをする梵鐘を前に火入れ式が執り行われます。

炉の側で暑かったですが、皆様でお経を
あげ無事の完成を祈りました。

側には1200に熱せられた炉の火が赤々と燃えています。

炉の口が開きました。

1200度の青銅が運ばれ木型の中に火を吹きながら流し込まれて行きました。

暑い中の職人さん達の熱い仕事ぶりを見せて頂き本当に記念すべき火入れ式でした。歴史の中に滅多に体験出来る事では無い梵鐘の製作にご縁を頂き義父も天国で喜んでいる事でしょう。来年の11月1日鐘楼の工事も完成し、落慶法要があるそうです。稚児行列もあるそうですよ