半殺し、皆殺し??  新人研修

山中 敦子

2010年10月08日 15:20

10月の新人食育研修が開催されました。
10月のメニューは 旬を考えて、実りの秋から「野中夫妻の新米」と「人気のイクラ」と「きのこ」です。




新米を使って「おはぎ」をつくりました

今日は「半殺し」にしますか、それとも「皆殺し」にしますか?先生から声が掛かりました。
エッ「半殺し」、「皆殺し」!

昔、むかし、ある山奥の家に旅人が宿を求めました。
お婆さんと娘が快く宿を貸してくれました。
宿でくつろいでいると、障子の向こうからお婆さんと娘さんの声が聞こえました。。
(折角のお客さんだから、明日は「半殺し」にしょうか?皆殺し」にしょうか?)

それを聞いた旅人は慌てて逃げて行ってしまいました。
お婆さんと娘はどうして旅人がいなくなってしまったかと不思議に思いました。
折角のお客さんだから、美味しい「おはぎ」でも作ってもてなそうと相談をし、
「半殺し」は炊いたご飯を半分こねて作る「おはぎ」
皆殺し」は全部こねてお餅のようにした「おはぎ」をつくる相談だったのです。
知らずに聞いた旅人は一目散に逃げた事でしょう。おしまい!!



「イクラ」も作りました。
自家製イクラが店では人気です。
今日は自分達で作りました。



きのこもいろいろなメニューで作りました。




「おはぎ」を作るご飯を半殺しにこねる、「すりこぎ」です。

山椒(さんしょ)の木でつくった「すりこぎ」の説明をして頂きました。
すり鉢でする時は、山椒の木がすこしづつ加わって消化酵素になり、風味も良くなります。
知りませんでした。薬膳ですね。
昔の人はすごい!!と思いました。




今日は「半殺し」ということでやりたい~!!という二人が手伝ってもらいこねています。




「生筋子」をぬるま湯の中でばらばらにしてしごき、2,3回洗って味付けをします。



みんなで「黒ごま」と「きなこ」のおはぎをつくりました。



半年もやると、皆は色々覚えてスピーディにやれるようになり成長をかんじました。
使った道具の後片付けも早く出来たり、テーブルの準備もO.でした。
初めたころとは大違いです。
やはり、食育は大切ですね。






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