四郷小学校のトイレがピカピカになりました。その2

山中 敦子

2007年08月29日 10:15

教頭先生も参加され、8ヶ所のトイレが
全部ピカピカになり、それを見て驚いていました。
鍵山さんはきれいを広げるということを大切にしておられ、
子どもたちもMY便器に向かい、
1ヶ所をきれいにすることから始め、
きいれいになった喜びを広げてくれました。

始めは「臭~い」と言っていた子どもたちも
汚れが落ちてくると臭いもなくなり、
顔を便器にこすりつけて磨いていました。
こわごわと手袋をしていましたが、
もっともっとと思うと手袋をはずし、
素手で磨きはじめ、素足になって掃除をしました。

掃除には、不思議な力があると言います。

①悪は汚いところからはびこる
きれいな菜の花にはさわやかな蝶々が舞い、
汚物にはゴキブリやウジが湧きます。
学校でも、悪いことをする生徒は決まって
汚いトイレの中や校舎の裏でたむろするものです。
きれに掃き清められた境内で、立小便をする人はいません。
悪いことは、いつも汚いところからはびこる。
反対に、きれいにしていると、悪者が寄りつかなくなる。
いや、寄りつきづらくなります。

②掃除をすると・・・
●気づく人になれる
世の中で成果をあげる人とそうでない人の差は、
ムダがあるか、ないか。
ムダをなくすためには、気づく人になることが大切。
気づく人になることによって、ムダがなくなる、
その「気づき」をもっと引き出してくれるのが、
トイレ掃除です。

●謙虚な人になれる
どんなに才能があっても、
傲慢な人は人を幸せにすることはできない。
人間の第一条件は、まず謙虚であること。
謙虚になるための確実で一番の近道が、
トイレ掃除です。

●感動の心が育まれる
感動こそ人生。できれば人を感動させるような生き方をしたい。
そのためには、自分自身が感動しやすい人間になることが第一。
人が人に感動するのは、その人が手と足と身体を使い、
さらに、身を低くして一所懸命取り組んでいる姿に感動する。
特に、人のいやがるトイレ掃除は最良の実践です。

●感謝の心が芽生える人は幸せだから感謝するのではない。
感謝するから幸せになれる。
その点、トイレ掃除をしていると、
小さなことにも感謝できる感受性豊かな人間になれます。

●心が磨かれる
心を取り出して磨くわけにはいかないので、
目の前に見えるものを磨く。
特に、人のいやがるトイレをきれいにすると、
心も美しくなる。
人は、いつも見ているものに心も似てきます。

※鍵山秀三郎 著「掃除道」より







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